病気の話
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デジタル化考
前号で国のデジタル化に逆らってマイナ保険証やクレジットカードは当院では当分使わない話をしました。政府にデジタル庁が発足するぐらい国は紙文化を廃止してデジタル化を進めようとしています。学校でもタブレット端末を生徒1人1人に配って、オンライン授業含めてデジタル講習を先を争って行っています。しかし朝日新聞のbeモニターの統計では、「紙からデジタルへ、歓迎しますか?」という質問に対して、歓迎しないが61%と圧倒的にデジタル化反対派(完全反対ではないでしょうが)が歓迎派を上回りました。歓迎しない理由としてデジタルだけになるのは困る、紙の方が安心して使えるなどでした。若者はデジタル派が多そうですが、高齢者含めて中年以上では今まで通りの紙媒体を使う方が安心な様相です。デジタルは時と場合によっては大変有効です。私ももちろんパソコンを駆使しますし、読書も活字を大きくして読みやすいキンドルを使っています。しかし新聞へのある母親の投稿で、「子供達は家庭ではTV・ゲーム・スマホに囲まれており、さらに学校でパソコンやタブレットを与えられて画面を凝視しているとなると、1日中デジタル漬けの姿を想像すると悲しくなる。教科書はいつまでも紙であってほしいと切に願います。」とありました。私もそう思います。