病気の話

タバコをやめよう

タバコが1箱1000円になったら吸うのをやめますか?タバコを値上げしたら、今吸っている人が急には禁煙しないだろうから高いタバコを吸い続けて一時的にはタバコ税の徴収も増えるが、高いタバコに嫌気がさして禁煙者が増えると将来的には税収が減って国の予算が足りなくなって困るなどと、国は皆さんの健康ではなくお金(税金をとること)のことしか頭にありません。
1箱が1000円になるまで待つよりも先を見越して早速タバコと縁を切りましょう。
今までは禁煙というと市販のニコチンガムをかむか、ニコチンパッチをからだにはるか(パッチは今までは医療機関でしか処方できませんでしたが少なめの量の設定で市販のものが出ました)の方法しかありませんでした。
しかし、この5月から飲み薬で禁煙できる方法が生まれました。この飲み薬はニコチンの代用薬ではないため、薬をのみながらでもタバコが吸えるというものです(パッチはニコチンが多量に含まれておりパッチをはった状態でタバコを吸うとニコチンが体内に過量にたまって副作用が出るためにパッチをはっての喫煙は厳禁です)。
飲み薬はタバコのニコチンが脳に作用するのをブロックするため、薬をのんだ状態でタバコを吸うとタバコがまずいという味になってしまうと言われています(個人差がありますが)。
タバコを吸ってもおいしくないという状態を続けていくうちに、いつの間にかタバコをやめられるようになるという薬なのです。
私のクリニックでも早速始めましたが、早々に効果が出ており、薬による禁煙率は75%に達しています。
薬の名前はチャンピックス。1日2回を3ヶ月間のみ続けます。
保険診療できますので、毎月のタバコ代の費用とほぼ同じぐらいしかかかりません。
禁煙できれば煙臭い環境とおさらばして健康を保てますし、今までタバコ代として消えていたお金を自分の趣味や旅行に使えるようになります。
タバコの害を知っていながらも吸い続けている方、少しでもタバコをやめようと考えている方、あるいは今まで禁煙にトライしたことがある方、是非ともこの薬で禁煙効果を実感して下さい。